「イナビル」の効果

2020年05月22日
薬を飲んでいる女性

イナビルは、一般名ではラニナミビルと呼ばれているものです。
粉末状になっており、口から吸うことで服用する仕組みになっています。
イナビルの大きな特徴とも言えるのがその持続時間です。
長時間にわたって効果を発揮するので、1回分で服用が完了します。

インフルエンザウイルスは気道に留まってたくさん増殖する性質がありますが、そこに直接的に作用する仕組みなので全身への影響が少ないという特徴もあります。
イナビルはそれまでのインフルエンザに対するものとは一線を画した存在であり、予防として服用されることもあるなど注目を集めています。
しかし、吸入を行う必要があるため、未就学児など吸入を行うのがどうしても難しい方には服用されないこともあります。
また、インフルエンザに感染してから比較的早い段階で服用する必要があるため、しばらく熱が下がらないなどの状態が続いている場合、間に合わない可能性もあります。

イナビルは妊婦の方や授乳中の方でも服用することができます。
血中や母乳への移行はあるものの、わずかであり重大な影響を与えないとされています。
医療機関によってはその場で吸入させてくれるところもあります。

イナビルの使い方のポイントは吸入容器内の成分を底に集めておくことです。
テーブルなどにトントンと当てることで成分が底に集まり、円滑に吸引しやすくなります。
吸入前には息を吐いて下を向かずに、口との隙間ができないように容器を横から持ってしっかりと咥えます。
その際に底の空気口まで塞がないように注意が必要です。

吸うときは勢いよく吸うのがポイントです。
吸入後、すぐに息を吐き出すのではなく数秒の間は息を止めます。
こうすることで気管支の中に成分が溜まっていきます。
イナビルの吸入はお子さんや高齢者の場合、失敗してしまうこともあるかもしれません。
正しく吸入していないと元も子もなくなるので注意が必要です。
病院で教えてもらうのも方法の1つです。

イナビルは予防でも処方してもらえる?

インフルエンザウイルスが繁殖して行くとき、人の体内でノイラミニダーゼという酵素を必要とします。
イナビルには、この栄養源とも言える酵素の働きを阻害してウイルスが蔓延するのを防ぐ成分が含まれていて、悪化防止に役立つのです。
インフルエンザは時間が経つと高熱が下がらないなどの症状がでて最悪の場合には死亡に至るような重篤な感染症です。
そのため予防の研究が進められ周知に力が入れられています。

インフルエンザの予防には手洗いうがいなどが一般的ですが、イナビルを利用してもその効果は得られます。
粉末状で処方されるイナビルを吸入することによって喉の中に繁殖酵素が作られなくする素地を作ります。
こうしておくことでウイルスが体に入って来たとしても害をなすほど増えて行かないのです。

でもイナビルは使い方が難しいという短所があり特にお子様は1人で上手に飲みづらいのが課題になっています。
吸入の方法を間違えると肺に入ってむせてしまい、せっかくの成分を吐き出してしまうこともあるのです。
そのため小学生以下の子どもにイナビルを処方してもらったら、医師や看護師などに手伝ってもらって上手に取り込めるようにしましょう。

事実、大人でも吸引が難しいこともあるので処方されたその場で指導してくれるクリニックなどもあります。
インフルエンザは学校や会社などで感染が発症すると、一気に周囲の人へ蔓延してしまう危険をはらんでいます。
そのため予防接種と並行してイナビルを使用服用すると更に効果的です。
自分が感染しないのと同時に人に感染させないためでもあります。
感染症とは予防が大切だと言う事、自分1人だけでなく社会で防いで行かなくてはならないものなのだという意識を持って生活してください。