インフルエンザが流行する理由

2020年06月20日

毎年冬の特定の時期に流行するインフルエンザ。
その理由としては、感染経路が豊富であることと、環境が挙げられます。

インフルエンザの感染経路は、「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」の3種類です。
「飛沫感染」は、感染した人が咳やくしゃみをした際、ウイルスを含んだ唾液や鼻水が周囲に飛び散ることによって起こる感染です。
「接触感染」はウイルスが付着したものに触れることで、手にウイルスが付着。
その手を使って鼻に触れたり食べものを食べることで、体内に侵入することを指します。

そしてインフルエンザが流行する大きな理由としては、「空気感染」が挙げられます。
力の比較的弱いウイルスや細菌の場合、咳やくしゃみなどで体外に出てしまうと、あまり長く生きることができなくなってしまいます。
一方インフルエンザウイルスの場合、身体の外に出てもしばらく生きることができ、空気中に漂っています。
すると空気を吸った際に感染してしまう恐れが出てくるのです。

また多くの細菌などは特定の温度・湿度になると活動が活発になります。
インフルエンザウイルスの場合、温度20度以下、湿度20%以下で活発に動きます。
一方温度30度以上、湿度50%以上になると働きを失ってしまいます。

なぜか夏の間はあまり流行せず、冬になると流行しやすい理由はここにあります。
日本の冬は気温が低く、乾燥しやすいためインフルエンザウイルスも空気中に漂いやすいです。
また冬の間は寒いので、窓や扉を閉め切る傾向があります。
すると空気がこもり、ウイルスを含んだ空気が長い時間部屋に閉じ込められ、感染しやすくなるのです。

逆にいうと、インフルエンザウイルスが嫌う環境を作ることができれば、それが感染を防ぐ対策になります。
ウイルスが含まれた空気をこもらせないために、適度に換気をして空気を入れかえる必要があります。
また、ある程度温度・湿度が高いと空気中に漂うことができません。
室温を暖かくし、加湿器を使って湿度を上げることが重要です。

夏にもインフルエンザが流行りだした経緯

インフルエンザは、毎年空気が乾燥する冬になると流行するイメージが強いですが、実は近年は夏にも感染するケースが増えてきました。
本来乾燥および寒冷を好むインフルエンザウイルスにとって、高温多湿な環境となる夏場は生きにくい環境であるはずが、なぜ夏場に流行するのかを見ていきましょう。

近年夏の感染者が急激に増えつつあるのは沖縄県であり、それに加えて九州でも珍しくありません。
この理由として挙げられるのが、熱帯地方や南半球からの渡航者によって持ち込まれるケースや、エアコンの使用による空気の乾燥や寒冷化などです。
また、単純に厳しい暑さによって起こる睡眠不足・食欲低下から来る体力の低下も、感染者が増える要因となっています。

通常、日本で流行するのはA型もしくはB型が主流とされています。
しかし夏に流行する種類は、冬に限らず通年で感染する可能性のあるC型が該当します。
A型・B型と比べて、C型は症状が軽く重症化することはほとんどないとされていますが、それゆえに風邪に間違われやすい種類です。

しかし、稀ではあるものの重症化する症例も報告されています。
傾向としては、2歳未満の乳幼児においては入院例も多く、厳重な注意が必要です。
インフルエンザが流行するシーズンでも、高熱など重い症状が出た場合はすぐに病院に訪れて診察を受けてください。

特徴的な症状としては、高熱や関節など全身の痛み、だるさなど全身症状が強く出る点が挙げられます。
潜伏期間が短く1日から1日半で急速に症状が出るということも大きなポイントです。
この他お腹の症状が出るケースも多く、夏風邪と勘違いして見過ごしがちであるため、要注意です。
対策としては、バランスのとれた食事や睡眠を十分にとり、体力・免疫力を向上させておくことが肝心となります。