タミフルは予防にも使っていいの?

2020年05月17日
女性を診ている医者

重要な仕事や受験などが控えている場合、絶対に病気になりたくない時があります。
インフルエンザもその1つで、うがいや手洗い、マスクなどをして、どんなに気を付けていても罹るときは罹ります。
そのようなときに使用されるのはタミフルです。
タミフルはインフルエンザにかかってしまった後の治療薬として一般的に認識されている医薬品ですが、病院などでも予防薬として使用されることがあります。

抗インフルエンザ薬を服用すると、体の中でインフルエンザウイルスが増えることを抑える作用があります。
このため、もしウイルスに感染しても体の中でウイルスが増えることが阻害されますので、結果的に発症を予防できると言われています。

インフルエンザ予防薬として使用される薬は何種類かあります。
そのなかの1つであるタミフルは治療で使用する量の半分を、2倍の期間で使用します。
成人で1回1カプセルを服用、期間は7~10日間となります。
小児も成人と同じ量を10日間で服用することで予防薬となりますが、医師と相談しながらの服用が望ましいです。
インフルエンザの治療は診察費・薬代などはもちろん保険適用となります。
予防のためにタミフルを服用するときは診察代・調剤費などは自費となりますので、その点は注意しておきたいところです。

抗インフルエンザ薬の予防服用をすすめたい場面は、家族などの同居人が既にかかってしまっているときです。
それは感染力の強いウイルスのため、かかってしまうリスクが非常に高いからです。
このようなときは、高熱が下がらないなどのインフルエンザの症状が見られた48時間以内に、タミフルの使用を始めると同居人などに予防効果が期待できます。
またインフルエンザにかかってしまうと重症化しやすい方にも、おすすめしたいタミフルの予防服用法となります。

インフルエンザの発症を防ぐ方法としては予防注射もあります。
しかし病院に行くことが物理的に難しかったり、院内感染を避けたいので病院などの人が多くいる場所に行きたくないという方もいます。
このようなときにもタミフルの予防服用は有効であると考えられます。

タミフルで熱が下がらないならインフルエンザではない

家族などの同居人がインフルエンザにかかってしまった時、考えてみてください。
インフルエンザウィルスは非常に感染力が強いため、かかるリスクが高いという理由や、病院に行くのが物理的に難しい時、院内感染を防ぐために病院に行きたくないからという理由によって、タミフルを予防服用することがあります。
その他の事例として、家族にインフルエンザにかかった人がいて、かつ自分も高熱があるため病院でインフルエンザの検査をしてもらった結果、陰性の判定が出たものの陽性になるかもしれないと見越して、タミフルを予防服用することもあります。

タミフルを定められた期間にわたって飲んでも熱が下がらない時は、インフルエンザではなく別の病気の可能性が否めません。
他に高熱が出る病気として考えられるのは、肺炎、扁桃炎、腎盂腎炎、髄膜炎、胆石症や虫垂炎、子宮内膜症、肝炎などがあります。

肺炎の場合は乾いた咳が出るのが特徴です。
扁桃炎は激しいのどの痛みがあります。
腎盂腎炎は血尿や背中から腰にかけての痛みが感じられます。
髄膜炎は激しい頭痛があり、胆石症や虫垂炎、子宮内膜症、肝炎などは腹痛の症状が見られます。

こうした症状は高熱を伴って出ることが多いため、季節柄インフルエンザが流行っている時期や、自分の周りにインフルエンザにかかっている人がいると、自分もそうなのではないかと思ってしまいがちです。
しかし、これらの病気によって高熱が出ている場合には、タミフルを飲んでも熱が下がりません。
そのため、予防服用でタミフルを飲んでいたとしても、一定期間を過ぎて症状が改善しない場合は、高熱が出ている原因を知るために、再度病院を受診して詳しい検査をしてもらうことがおすすめです。