タミフルを服用するとなぜ副作用で下痢になるのか

2020年05月15日
薬を飲もうとしている男性

タミフルはインフルエンザのA型、B型の治療と予防に効果的な抗インフルエンザ薬です。
インフルエンザウイルスの増殖を抑えてくれます。
5歳未満の子どもでも飲めますし、患者を治療している家族などが1日1回飲むことで感染予防の効果もあります。
発症から48時間以内に服用することで発熱する期間を短縮し早く解熱する作用があり、インフルエンザA型で効果を発揮しやすいです。

タミフルを飲むと、副作用として下痢や腹痛、嘔吐、頭痛などを起こすことがあります。
タミフル錠、ドライシロップどちらでも一定の割合で下痢の副作用が出ることが分かっています。
ですが元々、インフルエンザの症状にも腹痛や下痢が出ることがあります。
これは体内に侵入したウイルスを腸が排出しようとする免疫反応です。
インフルエンザの中でもB型は特に消化器系の症状が出やすいので、タミフルの副作用との区別がつきにくいです。
ですから必ずしも薬を止めれば症状が治まるとは言い切れません。

薬を飲む前から症状があるのならインフルエンザ自体が原因ですが、タミフル服用後に症状が出ているのなら薬の副作用の可能性が高いです。
早い場合なら服用から30分程度で下痢の症状が出ますが、下痢がひどいからと自己判断で胃薬を飲むと、腹痛や下痢は緩和できてもウイルスが体外に排出されなくなってしまいます。
何度もトイレに行くのは辛いですが、自然に任せて排出するほうが症状も良くなります。

タミフルは通常5日程度飲み続ける薬ですが、しっかり飲みきらないことには効果を発揮しません。
一時的に解熱している、良くなってきたと勝手にやめてしまうとまたぶり返してしまいインフルエンザが長引くことにもなりかねません。
ただし副作用が強く出ると、下痢のせいで脱水症状になりやすいです。
インフルエンザ自体が解熱するために水分を必要としていますので、しっかりと水分補給することが大切です。
あまり辛い場合には、病院に相談すれば整腸剤を処方してもらうこともできますので我慢しすぎず再診することも必要なのです。

タミフルの副作用が強く出てしまう年齢とは

タミフルによる副作用が発生する年齢の8割が10歳以下です。
タミフルによる副作用は下痢だけではなく、腹痛や突然死などの可能性もあります。
このようなタミフルによる副作用が低年齢の子どもに集中しているのは、これらの年齢層の子どもたちは薬の副反応が強く出やすいと言われています。
インフルエンザによって腹痛や下痢などの症状が起きるのは、体内に侵入したインフルエンザウイルスを排出しようとしようとするためで、これはごく自然なことです。

一方でタミフルは解熱作用などの効果もあり、体外へウィルスを排出しようとする体の反応を止めてしまう作用もあります。
よって、菌が体外に排出されず体内に停滞すると、より症状を悪化させてしまう可能性があるのです。
タミフルが腹痛や下痢の症状の原因になるのはこのためであり、特に子どもは菌に対する抵抗力が弱いので、ウイルスに負けてしまい、副作用が強く出る傾向にあります。
他の反応には吐き気や頭痛などもありますが、いずれも長引くことはなく、短時間で回復します。

このようなことから、インフルエンザにかかっても副作用を心配してタミフルを服用しないという人もいます。
副作用は起こらないものの、高熱にうなされて異常な行動をとったり、突然死してしまうというケースも十分に考えられます。
もしタミフル服用後に副作用が起こったなら、水分補給を十分にする、服用を一時だけストップする、場合によっては医師に相談するなどの処置が必要となってきます。
タミフルは基本的には飲み切らなければいけませんが、解熱し回復した後には副作用の心配はなくなります。
たとえ直前まで副作用が継続したとしても、完治した後徐々に薄れていくので心配はありません。